自律神経失調症
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自律神経失調症 (山口県山口市) 新しい整体院
自律神経失調症の整体施術方法や整体施術実績についてご説明いたします。自律神経失調症の原因や対策に関する知識も解説いたします。
自律神経失調症
私が18歳の時に付けられた病名が自律神経失調症でした。非常に神経が過敏となり落ち着くことが出来なくなっていたのです。前を歩く人を見ていると、ふと後ろを振り向かれることが多く、「何らかの信号を私は強く出しているのではないか」と悩むようになりました。医療関係に相談しても「自律神経失調症」と言われ対処方法はなかったのです。そして自律神経失調症という病名は原因不明で精神的な症状に当てられる都合の良い病名だったのです。
治療師になって色々なことが分かってきました。自律神経とは英語でAutonomic nerves、つまり自動的に動く神経という意味で日本語では自律となります。例えば立つ歩くという動作は意識して動かしていますが、胃や腸は意識しないでも動いています。一般的に身体を動かす骨格筋は運動神経が支配し、内臓は自律神経が支配しているとされています。
つまり「自分の意志とは関係なく身体が反応する状態」であると診断されると自律神経失調症と医師から言われるのです。しかし現在では脳科学の発展と共に「不安感」「痛み」「過敏状態」など情動の表出は大脳辺縁系が関与していることが解明されてきました。
狩猟生活時代は生存する=生きるために脳は大きく使われていました。しかし段々と思考=考えることに脳は多く使われるようになってきました。その結果生きる<思考するとなったのです。大脳辺縁系の偏桃体と呼ばれる部位は不安感や恐怖感などの情動に対して主要な役割を持っています。
狩猟生活時代は「食べられる」と「食べられない」くらいの情動でしたが、生存から離れたストレスが生じています。食べられることが「快」で満足だったことが複雑化してしまいました。しかし食べる=噛むということは脳に大きな影響を与えています。
身体の中でも大きく変化した部位があります。それがアゴです。旧人類では生肉でも軟骨でも食べられるように下アゴも噛むときに必要な筋肉である側頭筋や咬筋でも厚く太いのです。しかし脳の容積を増やすべく筋肉も薄くなり骨も細くなったのです。
生存に不可欠な食べるという機能の低下は脳における満足を感じることよりストレスが感じること多くさせ、精神的な病を作り出す要因となったのではないでしょうか。
今から考えると、私が自律神経失調症と診断された時に原因となるのが、右奥歯の欠損、睡眠時間の減少、新しい家に引っ越す=環境の大きな変化。クォードラント理論の本を読んで知ったことが、頭の重さを下アゴが挙上することで上歯と下歯が噛み合わさり支えることです。頭の重さは首の骨や首の筋肉だけでは足りないこと→奥歯がないと頭を支える時に負担がかかる→首の筋肉も硬くなる→頭に血液を送る頸動脈や椎骨動脈にも影響を与える→頭に送る血液量の減少。
睡眠時間の減少=必要とする酸素量の増加であり相応な血液量が必要となる。新しい環境での緊張は血管を収縮させ、血流を減少させる。このような連鎖が不快感を増長させ、自律神経失調症と診断されたと思うのです。
整体施術経過
大脳辺縁系という生存に必要な脳の働きを考えた場合、食べる事と意志を疎通させるのに重要な表情をつくる、という動作に注目したのです。少し話がそれますが、ストレスが加わると睡眠時に異常な収縮を起こす筋肉があります。それが「噛みしめ」であり咀嚼筋の収縮なのです。
また脳内の情動を表す筋肉が表情筋なのです。緊張し過ぎると「顔が引きつった」とか「こわばった」という表現を使います。脳の中にある「不安」「苦しみ」などが無意識に出てくる箇所が咀嚼筋であり表情筋なのです。ですから発現箇所である咀嚼筋マッサージや顔面マッサージで緩めるとリラックスするのです。
特に上向きで寝てる人の背中は無意識に緊張=収縮しています。咀嚼筋と顔面マッサージで緩めると不思議に背中の筋肉も緩むので上向きでの背中のマッサージが可能となります。そしてマッサージを施した後に多くの人が「心地よいだるさ」を感じはじめます。この時点で50%以上の回復が見込まれます。
参考文献
テンプレート療法・Quadrant Theoremを基本として 前原 潔著 “TMD ” Jeffrey Okeson 著 医歯薬出版株式会社 南江堂 ネッター解剖学アトラス Frank H.Netter,M.D 分光堂 解剖学アトラス からだのソムリエ 本の泉社 斎藤匡寿著